1990年代、ホームページが流行し、私は独学で趣味のページを制作することから始めました。ビジネス面でも将来性を感じ、専門書を読み漁りました。
その後、WEBの世界は急速に進化し、Googleがこの分野をリードするようになりました。これにより、コンテンツの考え方が大きく変わり、「ユーザーの問題解決」や「ユーザーの役に立つこと」が重視されるようになりました。GoogleはAIを用いてユーザーのアクセス解析を行い、公平に検索結果の上位を決定する仕組みを導入したからです。これはWEBサイトの成績表とも言えるでしょう。

サイトの冒頭に「The world is made up of designs.(世界はデザインで構成されています。)」というフレーズを掲げていますが、地球そのものがデザインで構成され、目の前に存在する全てのものが地球の恩恵を受けています。

デザインは私たちの生活する世界を形作る一方で、地球と共存するための課題でもあります。環境破壊に対処するためには、エンジニアやデザイナーが環境に配慮した取り組みを進めることが求められています。

具体的には、エネルギー効率の高い製品やリサイクル可能な素材を使用した製品の開発、エネルギーを節約するためのデザイン工夫などがあります。製品を長く使えるデザインや修理・メンテナンスがしやすいデザインも環境に配慮した一例です。

私たちの生活はデザインの力で便利で快適になっていますが、その影響を地球環境に配慮しなければなりません。今後ますます環境に配慮した取り組みを進め、持続可能な社会を守ることが重要です。

この現実の中で、WEBデザインはどのように進化するのでしょうか。ポール・ランドの言葉を借りると、「Design is a relationship between form and content.(デザインとは形と中身の関係である)」と言えます。WEBデザインのスタイルや形が変わっても、中身が伴わなければ戦略的に活用できず、ビジネスの流れも変わるかもしれません。

確かに、中身が重要であることはWEBデザインに限りません。中身が伴わなければ、どんなに洗練されたデザインでも戦略的に活用できません。スタイルや形が変化することは避けられませんが、その変化を予測し、柔軟に対応することが求められます。WEBデザインも総合的なデザイン設計が重要であり、中身がしっかりしていれば、WEBの表現は比較的容易に決定できます。ただし、その中身を明確にするためには、依頼者と共に何を発信し、何を求めているのかを考えることが必要です。

さらに、WEBデザインの将来においては、中身を重視したデザインやUX(ユーザーエクスペリエンス)デザインがより重要になっていくと考えられます。ユーザーがサイトやアプリを利用する際の使いやすさや体験が重視されるでしょう。また、AI(人工知能)やVR(仮想現実)などの技術の進化により、WEBデザインに新しい表現方法が求められる可能性もあります。しかし、基本的なデザインの原則である「形と中身の関係」は変わらず、中身を大切にしながら、より使いやすく魅力的なWEBデザインを目指していくことが大切かと思います。